実行委員長ご挨拶

第18回次世代を担う若手のための医療薬科学シンポジウム

 この度、「第18回次世代を担う若手のための医療薬科学シンポジウム」を、2024年10月3日(木)、4日(金)の 2日間、金沢商工会議所(石川県金沢市)にて開催することとなりました。

 日本薬学会医療薬科学部会が主催する本シンポジウムは、医療薬科学分野の多彩な研究の持続的発展と次世代を担う若手医療薬科学研究者の育成を目指し、基礎・臨床を問わず医療薬科学分野に関わる多様な若手研究者が一堂に会して研究成果を発表・議論する場として、その歴史を重ねてきました。第4回シンポジウム以降は、医療薬科学部会の若手世話人が実行委員長を務め、若手が中心となって企画・運営が行われてきました。COVID-19感染拡大の影響により、第14回(2020年)と第15回(2021年)はオンライン開催となりましたが、第16回(2022年)のハブリッド開催を経て、 前大会の第17回(2023年)より完全なオンサイト開催(現地開催)に戻り、本シンポジウムの特徴である活気溢れる意見交換が行われました。

 第18回を迎える本大会のメインテーマは「若さ×情熱×勘違い: あふれる創造力で医療薬科学の常識を変えろ」としました。医療薬科学研究に携わる研究者は多様な専門性を有しており、その研究フィールドも大学、医療現場、企業と様々です。医療を取り巻く新たな課題が次々と出てくる中、これら研究者が一丸となり、基礎、臨床、そして実践へと、課題克服に向けた取り組みを加速させていくことが重要となります。特に若手研究者においては、様々なフィールドの研究者と交流を持ち、互いの意見を交わすことで、広い視野・新たな視点を形成し、未来の医療を描き、形作っていく責務があると考えます。本シンポジウムにおいて、金沢に集う若手研究者が、「ミナギル若さ」、「アフレル情熱」、「ソウダイナ勘違い」を持って、心ゆくまで知的に暴れ、議論を交わし、定説を打ち破り、その爆発的な推進力と創造力で医療薬科学の常識を変えていってくれることを願っております。

 本シンポジウムでは特別講演、教育講演、若手シンポジウムを計画しており、若手研究者の研究成果の発表の場として一般口頭発表とポスター発表を設けております。例年通り、優秀発表賞を口頭発表とポスター発表のそれぞれより選出予定ですので、一人でも多くの方のご演題の応募をお願い申し上げます。また、シンポジウムに続く情報交換会は、金沢城 復元建造物内(河北門 二の門)での開催を予定しています。兼六園に向かい合って建つ金沢城の搦手門「石川門」を抜けた先…風格ある城郭建造物に囲まれた空間で、金沢城の風情、風格を堪能しながら、サイエンス溢れる学術情報交換会が行われることを期待しております。

 大学、研究機関、医療機関等に所属する幅広い基礎/臨床分野の研究者・医療従事者・学生が集い、最先端の研究発表と異分野交流を存分に行える仲秋の金沢滞在となるよう、魅力溢れる「第18回次世代を担う若手のための医療薬科学シンポジウム」の開催を目指し、鋭意準備を進めさせて頂いております。多くの皆様のご参加により盛会となりますことを、実行委員一同、心からお願い申し上げます。

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実行委員長

白坂善之

金沢大学
医薬保健研究域薬学系
准教授

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